佐藤歯科矯正歯科医院では、ドイツ式入れ歯治療という特殊な入れ歯治療を行っています。
そのため、歯のお悩みを持った方が多くご相談にいらっしゃいます。
例:ドイツ式入れ歯(コーヌステレスコープ)
そこで、よくある質問の1つが「入れ歯がいいのでしょうか?それともインプラントがいいでしょうか?」というご質問です。
もちろん、入れ歯を専門にやっている医院なので、「入れ歯にしたほうがいいのかな?」と思われるかもしれませんが、一概には言えません。もちろん、インプラントでもいい場合もありますので、その場合はインプラントをお勧めしております。
重要なのは入れ歯を作るのがいいのか、インプラント治療にするのがいいのかということではありません。
「なぜ歯を失ってしまったのか」それをきちんと把握し、その原因を解決するための手段として入れ歯を作るか、インプラント治療にするのかを選んでいくことが重要なのです。
歯を失う原因は虫歯や歯周病などの“感染”だと一般的には言われております。
実際はそれだけではなく「力」、つまり“咬み合わせ”も原因になります。
今まで多くの方を治療させていただいておりますが、この“感染”と“咬み合わせ(力)”の2つの原因が折り重なって深刻な歯の病気となってしまっている方が多いのです。
つまり、入れ歯がいい、インプラントがいいということではなく、この2つの原因を無視して、入れ歯治療やインプラント治療を行ってしまうと、どちらも残念な結果に終わってします。
どんな治療を選択するにせよ、感染と咬み合わせという歯の病気の原因を考慮した治療を行っていく必要がございます。
多くの歯を失ってしまった方のお口の中を拝見すると、歯がいろいろな方向に向いていたり、いろいろな歯科医院に行かれてお口の中が詰め物などで複雑になっていたりという状態が見受けられます。
このようなお口の中の状態を整理せずに、入れ歯やインプラント治療をしたとしても、咬み合わせは良くはなりませんし、ご自宅でお口のケアをすることも困難です。
当医院では、できるだけお口の中をシンプルにして感染や咬み合わせに考慮しながら治療をさせていただいております。
咬み合せを考慮した治療とは
咬み合わせを考慮した治療には、咬み合わせをみる器械(咬合器)を使うことが重要です。
当医院では、医療先進国ドイツで開発されたKaVo咬合器を採用させていただいております。
この器械は一定の規格で患者様のお口の中の状態を器械に移行できるようなシステムになっているため、患者様の咬み合わせを取り出して診査、診断、治療することができるようになります。
KaVo咬合器で上下総入れ歯を製作した写真
相談にいらした多くの方は、このような咬合器という咬み合わせ器械を見たことがないとおっしゃられます。
しかし、このような器械を用いなければ歯の病気の原因の1つである咬み合わせの検査はもとより、咬み合わせを考慮した歯科治療は行うことができません。
入れ歯治療でもインプラント治療でもこのような咬合器という器械を用いながら歯科治療をするというのは基本的なことなのです。
入れ歯治療とインプラント治療の利点・欠点
入れ歯治療とインプラント治療は、ともに失った歯を治すという点では同じなのですが、利点と欠点が全く異なります。
インプラント治療の利点は、何と言ってもご自身の歯のようで違和感が少ないという点にあります。歯を失った場所だけに人工の歯を作ることが最大の利点です。
欠点とまでは言いませんが、インプラント治療ではなく入れ歯を選択される患者様のご意見としては、「インプラント治療の手術、その後などが不安で…」というお話をよく伺います。
一方、入れ歯治療の欠点は、違和感があることと多くの方が思われるかもしれません。
確かに、入れ歯は咬む道具ですので、数日は違和感があるかもしれません。
しかし、きちんと製作した入れ歯はこの違和感もだんだんと慣れて、問題なく使用できるようになれます。
ただ、話したり食べたりする時にお口の中で入れ歯がパカパカと動いてしまうような入れ歯は安定しないので、違和感が出てしまいます。これでは全く慣れません。
お口の中に合った入れ歯治療をすることでこの欠点はある程度補えるのです。
そのために当医院ではドイツ式入れ歯治療、上下顎同時印象法を用いた総入れ歯治療など特殊な入れ歯製作を行っております。
当医院のドイツ式入れ歯治療の利点
当医院は入れ歯を専門とした医院ですので、インプラント治療の場合でも入れ歯の紹介をさせていただいております。
入れ歯治療にもインプラント治療にも利点があるのですが、インプラント治療ではなくドイツ式入れ歯治療にこだわる理由がございます。
例:ドイツ式入れ歯(リーゲルステレスコープ)
歯科治療というのは治療が終わった時がゴールではありません。治療が終わり、健康な状態が長く続くことで、その先の人生がより有意義になります。
日本の男性の平均寿命が約80歳、女性が約87歳です。
若くして歯を失ってしまった方の場合、数十年経ったとしても治療後すぐと同じくらいのお口の中の状態を保ってあげなければなりません。
また年配の方が治療を始められる場合は、歯科医院でのケアに足を運びにくくなったとしても、ご自宅でご家族がケアできるくらいシンプルな状態にしておいてあげなければいけないと考えております。
ドイツ式入れ歯治療は「一生一義歯」をテーマに製作される義歯です。この義歯にはいくつかの利点がございます。
・取り外しができるため、何か問題(例えば、支えてる歯がダメになっても)が生じても基本的には修理をしてまた義歯が使える
・失った歯だけでなく、その周りの傾斜してしまった歯や虫歯や歯周病になってしまった歯も一緒に治療することができる
・咬合器を用いることで、咬み合わせを整えながら治療することができる
・取り外しができるため、ご自宅でのお口の中のケアが楽にできる
などがございます。
ドイツ式入れ歯治療にこだわる理由
もちろんインプラント治療も優れた技術だと確信しております。そのため、日本で最もインプラント治療で有名な小宮山彌太郎先生の元でも学ばせていただきました。
その際には、インプラント治療で世界的に権威のある先生の一人でもあるブローネマルク先生の直筆のサインの入った修了証もいただきました。
しかし先ほどもご説明した通り、ドイツ式入れ歯には咬み合せを考えながら治療ができるだけでなく、修理をしながら長く使用していける、ご自宅でのケアが簡単にできるという特徴がございます。
これが、インプラント治療ではなく、ドイツ式入れ歯治療にこだわる理由です。
そして、“治療後には一生、歯のことで悩んでほしくない”という想いです。
結局、入れ歯治療がいいのか?インプラント治療がいいのか?
歯を失った原因をきちんと診断することがとても重要です。その原因をきちんと解決する手段として、入れ歯治療、インプラント治療を選択していきますのでどちらがいいということではなく、どちらも優れた技術です。
今ではインプラント治療は多くの歯科医院で行われております。
しかし、ドイツ式入れ歯治療を製作から治療まで行える歯科医院はあまり多くありません。
インプラント治療が怖くてできない、骨が薄いのでインプラント治療ができない、病気を抱えているからインプラント治療ができない方なども多くいらっしゃいます。
そんな方にも、インプラントと同じくらい噛める頑丈な入れ歯を作りたいという思いはあるかと思います。
そのような方のためにも、ドイツ式入れ歯を専門とした医院が必要であると感じております。
また、当医院では入れ歯を作る技工所も備えておりますので、患者様の入れ歯は基本的に当医院で製作させていただいております。
院長をはじめ当医院の歯科医(佐藤孝仁)は、患者様のドイツ式入れ歯治療を行うだけでなく、歯科医師のセミナー講師としてもドイツ式入れ歯の普及に努めております。
歯のことでお悩みがございましたら、インプラント治療に代わるドイツ式入れ歯治療、上下顎同時印象法による総義歯治療の無料相談を行なっておりますので、お気軽にご相談ください。