当医院の部分入れ歯は残っている歯の本数や状態により3種類の入れ歯を使いわけます。その3種類は、コーヌステレスコープ、リーゲルテレスコープ、レジリエンツテレスコープという入れ歯です。
1.コーヌステレスコープ
①簡単に知りたい方
茶葉を入れる茶筒ってご存知でしょうか。茶筒のフタを取る時って、けっこう力がいりますよね。厳密に言えば異なりますが、簡単に言えば茶筒のような力を使って入れ歯が外れないようにします。一本一本に茶筒のような力を歯にもたせてあげれば、外れなさそうな入れ歯が入りそうだと想像がつきませんか?そうなのです。入れ歯が外せないくらいにしっかりしてしまうことがあるため、わざとゆるくすることさえあります。基本的に歯が4本以上残っている方に用います。
②もっと詳しく知りたい方
コーヌスとは円錐形の意味で、歯に直接接着させる金属(内冠)と入れ歯に取り付けるの金属(外冠)により構成されています。
内冠は円錐形で角度は6度(コーヌス角)、維持は内冠と外冠のくさび力によります。そして、内冠と外冠がスッとはまると外れにくくなります。(茶筒のフタを取るような力がかかってきます)
コーヌステレスコープを着ける手順
2.リーゲルテレスコープ
①簡単に知りたい方
入れ歯の中でもこの入れ歯はかなり特殊です。リーゲルとはドイツ語でカンヌキのことです。入れ歯にレバー(カギ)がついていまして、そのレバーをすることで入れ歯が外れなくなります。
コーヌステレスコープが歯に取り付ける金属(内冠)と入れ歯に取り付ける金属(外冠)の維持力をくさび力でしているのに対して、リーゲルテレスコープは内冠と外冠に維持力をかけません。そのかわに小さなカギのような装置を付け、このカギの開閉によって入れ歯を着脱できるようになります。コーヌステレスコープは内冠が一本一本離れているのに対して、リーゲルテレスコープは内冠が連結固定してあります。
リーゲルテレスコープを着ける手順
コーヌステレスコープが歯に取り付ける金属(内冠)と入れ歯に取り付ける金属(外冠)の維持力をくさび力でしているのに対して、リーゲルテレスコープは内冠と外冠に維持力をかけません。そのかわに小さなカギのような装置を付け、このカギの開閉によって入れ歯を着脱できるようになります。コーヌステレスコープは内冠が一本一本離れているのに対して、リーゲルテレスコープは内冠が連結固定してあります。
3.レジリエンツテレスコープ
①簡単に知りたい方
1本~3本しか歯が残っていない方のための入れ歯です。一本でも歯が残っていればこの入れ歯でしたら、しっかりとした入れ歯が使えます。上のコーヌステレスコープでもご説明したように、茶筒のように入れ歯を支えます。しかし、数本しか歯がない場合だと、外れやすくなってしまうのではないかと思いますよね?そのため、さらに入れ歯の形を吸着する総入れ歯に類似した形にすることにより、外れにくくします。
②もっと詳しく知りたい方
レジリエンツテレスコープは1~3本くらいしか残っていない方に使いますが、基本的に総入れ歯が外れない仕組みと同じになります。残っている歯は入れ歯が横揺れするのを防ぐために用いますので、総入れ歯よりしっかりとした入れ歯となってきます。
歯の残り方により、仮の義歯の設計が変わってきますが、噛み合わせの器械を用い製作していきます。そのため、治療途中でも問題のないようにさせていただいておりますのでご安心ください。