噛み合わせを診る器械を用いた歯科治療についての研修会を開催しました

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平成28年11月23日(水)に名古屋KaVoショールームにて「シンプルなKaVo咬合器の使い方セミナー」の1日研修でした。私(佐藤孝仁)と小西先生と2人で受講生の先生方(15名)に講演をさせていただきました。


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※↑クリックするとPDFでパンフレットを読むことが可能です

この研修では、噛み合わせを診る器械であるドイツ製の咬合器を用いた、診査診断からドイツ式入れ歯や顎関節治療などについてお話しさせていただきました。

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日本の歯科界ではあまり歯科治療に咬合器を用いて診査診断や治療を行っていくことを学べないのが現状です。

事実、私も大学では全く咬合器ついて詳しく学んだことがありませんでした。

もちろん、学生時代から歯科医師の研修会などに参加していましたので、他では咬合器を学ばせていただいておりました。

なぜ、咬合器が歯科治療に必要なのですか?

歯の病気になる原因は大きく分けると2つございます。

 “感染”と“力”

です。

“感染”というのはご存知の通り、虫歯菌や歯周病菌などです。

 “力”というのは噛み合わせです。

食事をしている時などはだいたいご自身の体重程の力が全体の歯にかかります。寝ている時などはそれ以上の力が歯にかかってきます。

噛み合わせのバランスが整っている場合は問題ないのですが、ある特定の歯が強く当たるなど、噛み合わせが悪い場合には問題が生じてきてしまいます。

歯の病気になってしまう原因は“感染”だけ“力”だけではなく、2つが複雑に絡み合って起こることが多くございます。

感染と力が絡み合っている?

例えば、保険の入れ歯をされた方だとご存知かと思いますが、入れ歯を支えるためにクラスプという金具を歯にかけます。

そのような入れ歯を入れていると、次第に金具をかけた歯からグラグラしてきてしまいます。

そうすると、多くの歯科医師は「歯周病になってしまったので、もうダメですね」とおっしゃるかと思います。

入れ歯の画像

しかし、これは詳しくご説明させていただくと、金具をかけている歯にはどうしても噛むたびに栓抜きのような歯を引き抜く力がかかってきてしまいます。

それにより歯周病のような状態になってしまうのです。

長々とお話ししましたが、このように歯周病菌だけでなく、入れ歯を支えようとする過度な力が歯に加わることで歯の病気が出てきてしまうのです。

そのため、歯の治療をする時は虫歯治療や歯周病治療だけでなく、咬合器を用いて噛み合わせを考慮に入れながら歯科治療を行っていく必要がございます。

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今回はその噛み合わせの診査診断に用いる器械である、ドイツ製の咬合器の使い方、咬合器を用いたドイツ式入れ歯治療、顎関節治療について説明させていただきました。

そして、研修後は13人の先生が懇親会に参加していただき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

懇親会の画像

歯を悪くしてしまい噛み合わせを良くしながらドイツ式入れ歯治療をしていきたい、差し歯治療をしたいなどございました、お気軽にご相談いただければと思います。