重い歯周病(歯槽膿漏)でインプラントや総入れ歯を考えていらっしゃる方へ

安定した入れ歯の画像

入れ歯を専門としている佐藤歯科医院には、

歯周病が進行してしまって、治療するには歯をすべて抜かなければいけないかもしれません。」また、「歯を支えていた顎の骨も薄くなってしまっていると言われたのですが…」

人の画像

というお悩みを持った方が多くご来院されます。

そして多くの方が、

① しっかりと治療をしたいが、骨が薄くてインプラントはできないのではないか

② 歯を抜いて入れ歯になるのは仕方ないが、入れ歯ができるまで歯がないのは困る

③ 今の状態から、歯を抜いたら本当に噛めるようになるのか

④ 初めて入れ歯をつけるが、慣れるのか心配

などのご不安を抱えております。

それぞれのお悩みについてお伝えしたいと思います。

①  しっかりと治療をしたいが、骨が薄くてインプラントはできないのではないか

多く顎の骨が薄くてもろいとインプラントは難しい?

インプラント治療が難しいとされるのは、「重い歯周病」「糖尿病や高血圧がある方」「骨粗鬆症」「喫煙をされている方」「ご自宅でのケアが難しい方」などがあげられます。

いろいろとインプラント治療には向かない健康状態というのはございますが、今回は重い歯周病や虫歯で骨が薄くてもろくなってしまっている場合についてお伝えします。

まず、インプラントについてご説明致します。インプラントというのは骨の中に人工歯根を埋め込む治療です。

インプラントの画像

上顎の骨の上には上顎洞という空洞があります。また、下顎の奥歯付近の下の方には太い血管と神経が通っています。

骨が薄い場所に人工歯根を埋めるインプラントをする場合、そういった場所に触れないように人工の骨を作ったり埋め込む方向を変えたりしなければなりません。

もともと歯周病などで歯を失って骨が薄くなってしまっているところに人工の骨を作りインプラン治療をしていきますので、とても難しい技術になります。

難しい点としては、インプラント治療を成功させるだけの歯科医師の高い技術だけでなく、将来的に長く保つためには高度なメインテナンス技術はもちろん、患者さまのご自宅でのケアへの高い意識が必要になってくることです。

高いリスクを負わなくても悩みを解決する方法がございます

重い歯周病で多く歯を失われた状態や、骨の厚みが薄くなってきている状態であっても、きちんとその状態を見極めてインプラント治療以外の選択肢をご提案させていただきます。

・歯が1〜3本でも残せそうな方には、

一本でも歯を残しながら製作することができるドイツ式入れ歯(レジリエンツテレスコープ)

この入れ歯は総入れ歯と同じような形態を取っているため、もし将来的に残っていた歯が抜けてしまったとしても修理をして長く使用することができます。

入れ歯の画像

当医院の部分入れ歯

当医院の部分入れ歯の種類

・どうしても歯が残せない方には、

医療先進国ドイツで開発された総入れ歯(シュトラックデンチャー)に日本歯科大学元教授 稲葉繁先生が考案された『上下顎同時印象法』という手技を加え、審美的かつ機能性を兼ね備えた総入れ歯治療を提供させていただいております。

総入れ歯の画像

当医院の総入れ歯

快適な総入れ歯で楽しく過ごすために知っておくといい3つのポイント!

見た目も良く、よく噛める総入れ歯にする特殊技術

この2つの治療法を適切に選択肢し、お悩みを解決させていただきます。

②   歯を抜いて入れ歯になるのは仕方ないが、入れ歯ができるまで歯がないのは困る

治療途中は歯がない状態で生活しなければならないのですか?

重い歯周病の場合、抜歯をして骨や粘膜の部分が治ってくるのを待つ時間があったり、歯周病のための治療をしたりと治療が終わるまでにはどうしても時間がかかってきます。

長い期間、歯が入らないのかというご不安を持ってご相談に来られる患者さまもいらっしゃいますが、当医院では歯がないという期間がないようにきちんと仮の入れ歯を製作させていただいております。

総入れ歯の画像

仮の入れ歯と最終の入れ歯ではほぼ同じような形にはなりますが、型取りの方法が違ったり材料が違ったりと、密着感が異なっております。

ただ、きちんと噛めるように仮の入れ歯を製作していきます。

仮の入れ歯を必ず製作するには理由がございます

一番の理由はもちろん、患者さまのためです。

治療期間中も、見た目の回復だけでなく、食事をしたり会話をしたりと、きちんとした日常生活を送っていただきたいと考えております。

もう一つの大切な理由がございます。

歯周病で歯を失っていたり、抜けたところに歯を入れないでいると噛み合わせのバランスが崩れてしまっています。

このバランスを整えるために、最終的な入れ歯でバランスの良い噛み合わせができるかというところをチェックするために、まず仮の入れ歯で噛み合わせを整えながら製作する必要がございます。

最終的な入れ歯の時にバランスの良い噛み合わせが作れるかというのが、入れ歯の良し悪しに大きく関係してくるため、仮の入れ歯からのチェックは欠かすことのできない治療の1つでもあります。

③   今の状態から、歯を抜いたら本当に噛めるようになるのか

歯を抜いたら今よりも噛めるようになりますか?

入れ歯を専門としているので、重い歯周病で悩まれている方を治療する機会が多いのですが、残っている動いていない歯で食事をされているという状態の方が多くいらっしゃいます。

そのため残っていて動かない歯を使って、そこが悪くなって全く食事が摂れないという状況にならないようにゆっくりと食事をされていることが多く、食事にはとても気を遣われております。

そのような方でも、仮の入れ歯を製作することでほとんどの方は治療前よりはきちんと噛めるようになります。

お口の中の整理をすることが大切

重い歯周病の方ですと、グラグラでお口の中に残せそうもない歯と、まだ動きが少なくて残せる歯が混在している状態の場合が多く見受けられます。

残せる歯は残し、残せない歯にはご苦労様でしたとお別れし、お口の中を整理してあげることが大切です。

そして、残せる歯だけを使って仮の入れ歯を製作していきます。

今まで揺れている歯があったから歯磨きするのも怖くてできなかった方や、綺麗にしても結局は噛めないから諦めてしまう方も、残せる歯だけにして仮の入れ歯を入れてあげることで、この残った歯は大切にしていきたいと思われ、ご自宅でのケアも楽しくしていただけます。

整理されたお口の状態に仮の入れ歯を入れていきますので、治療前のように気を使って食事をすることがなくなり、しっかりと噛めるようになりますのでご安心ください。

④ 初めて入れ歯をつけるが、慣れるのか心配

入れ歯だと違和感ありそうですがどうなのでしょうか?

始めて入れ歯にする方に限らず、今まで入れ歯を入れてる方でも入れ歯の違和感に悩まれている方がいらっしゃいます。

入れ歯の違和感が取れない方の入れ歯を拝見すると、安定していない入れ歯を入れていらっしゃいます。

不安定な入れ歯の画像
例:安定が悪そうな入れ歯

安定していない入れ歯を入れていると、入れ歯が上下左右に動いて遊んでしまっている状態が常に続きます。

安定した入れ歯ですと違和感はなくなっていきます

入れ歯を専門にしておりますので、初めて入れ歯をされる方や、今まで入れ歯を作ってきたけれど違和感で入れ歯を入れていられなかったという方を治療させて頂く機会が多くございます。

仮の入れ歯でも安定した入れ歯を製作させて頂くと、「最初は違和感があったけど今はぴったりとしているのでとても快適になりました」とおっしゃっていただけます。

安定した入れ歯の画像
例:安定した入れ歯

できるだけ密着した入れ歯治療をすることで違和感はほぼなくなってきますので、安心していただければと思います。

以上のように、重い歯周病で悩まれている方には様々なお悩みがございます。

ここでお伝えしたのは、その中のほんの一部にすぎません。

相談にいらした際に、重い歯周病で悩んでいらっしゃることをお話しいただき、最善の方法を一緒に考えさせていただきますので、お気軽にご相談ください。