部分入れ歯が合わないと、楽しく食事や会話ができず本当に毎日が不快に感じるのではないでしょうか。
また、これから部分入れ歯になるかもしれないという方は、ちゃんと噛めるかな、見た目は大丈夫かなと不安を感じていらっしゃるのではないでしょうか。
佐藤歯科・矯正歯科医院には宮城県内や他県から部分入れ歯の様々な悩みを抱えた方が来られます。
そんな方の中には色々な歯科医院をまわり、いくつもの合わない入れ歯を袋に入れて来られた方もいらっしゃいます。保険を使って作られた入れ歯のみならず、自費の入れ歯もその中にはございました。
それらを合計するとかなりの高額を色々な歯科医院でお支払いしてこられたのではないでしょうか。
なぜ何度も保険や高額な出費を出して部分入れ歯を作ったのに合わないのでしょうか?
それは「木を見て森を見ず」という言葉に集約されております。
多くの歯を失ったままにしていた場合、どうしても失った歯の隣が傾斜してきたり、失ってしまった歯と噛んでいた歯が飛び出てきたりと噛み合わせが狂ってしまうことがあるのです。
そのようなお口の状態のまま、歯のないところだけを補うように部分入れ歯を入れてしまう。
これではきちんと“森”すなわち全体を見ている治療ではありません。
噛み合わせが悪い状態でいくら高額な部分入れ歯をしても噛めるようにはならないのです。
快適な部分入れ歯の本当に大切なポイントは残っている歯との“ハーモニー(調和)”なのです。
つまり、お口の中の残っている歯の噛み合わせが狂っているのであれば、それもきちんと整えながら部分入れ歯を入れてハーモニー(調和)のとれた治療を行わなければなりません。
残っている歯とのハーモーニー(調和)のとれた部分入れ歯の製作にはドイツ製のKaVo咬合器という噛み合わせをみる器械での診断と製作というのが非常に重要になってきます。
佐藤歯科・矯正歯科医院では、お口の中全体の噛み合わせを整えながら部分入れ歯を行えるドイツ式の部分入れ歯(テレスコープシステム)を採用しております。
テレスコープシステムは主に3種類ございます。残っている歯の本数や状態によって以下の3種類から選択して部分入れ歯治療を行っていきます。
1. コーヌステレスコープ
2. リーゲルテレスコープ
3. レジリエンツテレスコープ
この3種類のドイツ式の部分入れ歯を用いて、残っている歯と調和させながら部分入れ歯治療を行っております。
もちろん、部分入れ歯治療の製作には全身のバランスを考えながら製作することができる咬合器を用いて製作しております。
つまり、失ってしまった歯を補うために全身やお口の中の残った歯とのバランスをみながら治療を行っているのです。
ドイツ式の部分入れ歯治療について
Q いつ開発された技術なのでしょうか
A その歴史は古く、1886年にR.W.Stariによって開発されました。その後、1889年にPessoにより現在のような部分入れ歯の原型が考案されました。
そこから、医療先進国ドイツでは現在に至るまで120年以上という歴史の中で改良改善を繰り返し、今のような部分入れ歯となり、今もなお進化し続けているのです。
世界初のドイツ式入れ歯
Q なぜ日本であまり行われていないのでしょうか
A 日本で3種類のドイツ式の部分入れ歯を用いた治療が行われない理由には主に3つほどあります。
1. ドイツ式の部分入れ歯(テレスコープシステム)を作る技工士(テクニシャン)がほぼいません。
ドイツで行なわれている製作方法をきちんと守り製作を行っている技工士は、ほぼ日本にはいないのが現状です。
製作できる技工士がいなければ治療も行えません。
2. 日本の歯科治療には、あまり咬合器を用いた治療が行われていないという現実。
このドイツ式の部分入れ歯治療はかなりの精度が求められます。
そのため噛み合わせの器械を用いた診断と治療を行えなければなりません。
その知識と技術の習得に時間がかかるため日本では行われていないのです。
3. 本来、ドイツ式の部分入れ歯は主に3種類(コーヌステレスコープ、リーゲルテレスコープ、レジリエンツテレスコープ)あり、残っている歯の状態により1タイプを選択して治療していきます。
全ての方法をドイツから正確に情報を持ってこられた先生は、私が知る限りでは日本歯科大学元教授 稲葉繁先生のみのため、この先生から学んだ先生方しかこの治療を行えないのが現状です。
Q ドイツ式の部分入れ歯の3種類について詳しく教えて下さい
A ドイツ式の部分入れ歯(テレスコープシステム)は医療先進国ドイツで開発された治療です。
この技術は『一生一義歯』をテーマとした部分入れ歯治療です。
つまり、治療後に何かしらの理由で歯を失ってしまうようなことがあっても、基本的には修理をしてそのまま使い続けることができるような設計になっております。
つまり、1度治療をすれば修理をしながら長く使えるのです。
そのために歯の状態や残り方によって、適切に3種類のドイツ式の部分入れ歯の中から1タイプを選んで治療を行っています。
《テレスコープシステムの3つの種類》
1. コーヌステレスコープ
基本的にしっかりとした歯が4本以上ある方に適応します。
歯を茶筒のような形態にすることにより、はめ込み式で部分入れ歯を支えていくことが可能です。
歯を茶筒にする際に、斜めになっている歯や飛び出てしまっている歯を治したりすることで噛み合わせを整えながら治療をしていくことができます。
2. リーゲルテレスコープ
基本的にしっかりとした歯が4本以上ある方に適応します。
歯を連結して、入れ歯についたレバーにより入れ歯を支えます。
歯を連結する際に、斜めになっている歯や飛び出てしまっている歯を治したりすることで、噛み合わせを整えながら治療をしていくことが可能です。
3. レジリエンツテレスコープ
基本的に、3、4本以下の歯が残っている方に適応します。
ほぼ総入れ歯のような形態をしているのが特長です。
残っている歯を茶筒のような形態にして、はめ込み式で部分入れ歯を製作していきます。
歯を茶筒にする際に、斜めになっている歯や飛び出てしまっている歯を治したりすることで噛み合わせを整えながら治療をしていくことが可能です。
この3つの種類を用いて、患者様にあったドイツ式の部分入れ歯を選択いたします。
佐藤歯科・矯正歯科医院とドイツ式の部分入れ歯治療について
Q いつ頃からドイツ式の部分入れ歯治療を行っているのですか
A 佐藤歯科・矯正歯科医院では約20年以上、ドイツ式の部分入れ歯治療で多くの方に喜んでいただいております。
今では、院長(父)の意思を引き継ぐべく、私(息子)はこのドイツ式の部分入れ歯を日本に持ってこられた稲葉繁先生が顧問をされている稲葉歯科医院でお仕事をさせていただいています。
それだけではなく、日本の多くの先生方への普及のために講師(IPSG包括歯科医療研究会)としてのお仕事もさせていただいております。
Q 噛み合わせの器械は使っていますか
A 部分入れ歯を製作する際には、残っている歯と部分入れ歯とのハーモニー(調和)が大切とお話しいたしました。
ドイツ式の部分入れ歯を製作する際だけでなく、様々な歯科治療においても噛み合わせをみる器械(咬合器)を用いて診断し治療を行っております。
噛み合わせの器械を用いて入れ歯を製作
私、佐藤孝仁も治療に使用するだけでなく、日本の先生方への普及のためにドイツで開発されたKaVo咬合器のセミナー講師(IPSG包括歯科医療研究会)をさせていただいております。
Q どこでドイツ式の部分入れ歯は製作されるのですか
A 佐藤歯科・矯正歯科医院では約20年、このドイツ式の部分入れ歯の治療を行ってきました。
その当初から治療から製作までを責任を持って行っております。
現在(平成28年)は2人の女性の技工士が在籍していますが、講師をさせていただいている研修会で講師を勤めている技工士の先生に製作をしていただくこともございます。
以上のように、快適な部分入れ歯にするには残った歯と部分入れ歯のハーモニー(調和)がとても重要になってくるのです。
また、その調和を可能とするドイツ式の部分入れ歯治療を行うことで、快適な部分入れ歯治療を行っていけるようになります。
部分入れ歯でお悩みがございましたら、ぜひ佐藤歯科・矯正歯科医院にご相談ください。