総入れ歯とは?種類やメリット、費用を解説

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総入れ歯とは?種類やメリット、費用を解説

2026年10月21日

こんにちは。仙台から通える歯医者「佐藤歯科・矯正歯科医院」です。

総入れ歯を持つ女性

歯をすべて失った方にとって、総入れ歯は口腔機能と見た目の両方を回復させる重要な治療法です。食事や会話、また顔の輪郭を保つ上でも欠かせない役割を果たします。

しかし、総入れ歯と一口に言っても、その種類や特徴、適応となる症例は多様です。また、保険適用のものから自費診療で選べるものまで選択肢も幅広く、それぞれにメリットとデメリットがあります。

今回は、総入れ歯の基本的な知識や種類、メリット・デメリットなどについて詳しく解説していきます。

総入れ歯とは

総入れ歯を持つ歯科医師

総入れ歯とは、上顎または下顎のすべての歯を失った場合に使用する義歯のことです。人工の歯と歯茎で構成されており、歯がまったくない状態でも噛む・話す・笑うといった日常生活を支える役割を果たします。

すべての歯がない状態では、食事をしにくいだけでなく、顔の輪郭が変わったり、言葉が不明瞭になったりすることもあります。そうした問題を改善するために、総入れ歯は大きな役割を果たします。総入れ歯には、保険診療で作れるものと、自費診療でより見た目や使い心地にこだわったものがあります。

素材や設計の違いによって装着感や機能性が変わるため、自分の希望や生活スタイル、予算に合わせて選ぶことが大切です。

総入れ歯の種類

総入れ歯の種類を説明する歯科医師

総入れ歯には保険適用と自費診療の2つの種類があり、それぞれに特徴や選択する際のポイントがあります。以下では、各種類について詳しく説明します。

保険適用の総入れ歯

保険適用の総入れ歯は、レジン(歯科用プラスチック)で作られた土台と人工歯を用いた入れ歯です。基本的な機能を満たし、噛む・話すといった日常生活に必要な動作を補うことができます。

厚みがあるため口の中に違和感を覚えることがありますが、1〜3割の費用負担で治療を受けられるため、費用を抑えたい方に選ばれている入れ歯です。

自費診療の総入れ歯

自費診療の総入れ歯は、保険診療の入れ歯とは異なり、素材や設計に制限がありません。そのため、より精密な作製が可能で、快適性や耐久性、見た目の美しさを追求できます。

自費の入れ歯にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。以下で詳しく解説します。

シリコン義歯

シリコーン義歯は、歯ぐきに接する部分に医療用の柔らかいシリコーン素材を使用した総入れ歯です。クッションのような構造によって、粘膜にかかる圧力をやさしく分散し、痛みや不快感を軽減します。

保険の総入れ歯で歯ぐきが傷ついたり、ズレやすさに悩んだりした患者さまにも人気があります。柔軟性のある素材が吸盤のような役割を果たすため、密着感・安定感が高いのも魅力です。

金属床義歯

金属床義歯は、床部分をコバルトクロムやチタンなどの金属で作られた自費診療の総入れ歯です。金属は強度があるため、非常に薄く作ることができ、装着時の異物感を少なく抑えられます。また、金属は熱を通しやすいため、食べ物や飲み物の温度を自然に感じられることも特徴です。

さらに、素材の変形や破損が起こりづらく、長期間安定させやすいのも大きなメリットです。見た目や快適性を重視する方に選ばれています。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、顎の骨に埋め込んだインプラントを支えとして使う総入れ歯です。通常の総入れ歯のように口の中に置くだけでなく、インプラントに固定するためずれる心配がなくよく噛めます。見た目も自然で、会話中に入れ歯が動くといった不安も軽減されます。

ただし、外科手術が必要で、治療完了までに半年程度かかることもあります。また、顎の骨の状態によっては適応とならない場合もあります。

マグネット義歯

マグネット義歯は、磁石の力を使って固定するタイプの入れ歯です。歯根やインプラントに埋め込んだ磁性体と、入れ歯側の磁石とが引き合う仕組みです。

噛んだときの違和感が少なく、着脱も簡単です。見た目も自然で、入れ歯のズレや外れを防ぐことができるため、話すときや食事の際の不安が軽減されます。

シュトラックデンチャー

シュトラックデンチャーとは、噛む力を適切に分散させながら、歯ぐきにやさしくフィットするように設計された自費診療の総入れ歯です。ドイツのDr. シュトラックが1949年に提唱した理論に基づく総入れ歯です。

上下の顎を同時に型取りすること、型取りの最中に唾を飲んでもらうことが大きな特徴で、これにより食事の際の筋肉の動きを再現しながら、精密に入れ歯を製作します。

入れ歯の形態だけで安定させるのではなく、口周りの筋肉の動きを事前に想定し入れ歯を製作するため、高い安定感を誇る入れ歯といえます。

また、合っていない入れ歯を使用したり、安定剤を使用して総入れ歯を使い続けたりすると、顎の骨が退縮して徐々に入れ歯が合わなくなっていくことがあります。しかし、シュトラックデンチャーであれば患者さまに合った状態で入れ歯を使い続けられるので、作り直しは基本的に行わなくてよくなるとされています。

安定した総入れ歯であれば、何年も使い続けていくことが可能なのです。

総入れ歯の費用

総入れ歯の費用のイメージ

総入れ歯の費用は、保険診療か自由診療かによって大きく異なります。保険適用の総入れ歯は素材や構造が限定されている反面、費用負担が少なく、3割負担でおおよそ1〜2万円程度で作製できます。基本的な機能を補うことが可能で、費用を抑えたい方に選ばれています。

一方で、見た目の自然さや快適さ、耐久性を求める場合は自費診療の総入れ歯が選択肢となります。自費診療では素材や構造の制限がなく、患者さまの希望に合わせてオーダーメイドで作れるため、満足度を高めやすいです。

その分費用が高額になる傾向があり、入れ歯の種類によりますが50万円〜100万円程度になることもあります。また、費用を検討する際は、初期費用だけでなく耐久性や長期的なメンテナンス費用も含めて考えることが重要です。予算や希望する機能、ライフスタイルに応じて、歯科医師と相談しながら最適な選択肢を見つけましょう。

一般的な総入れ歯のメリット

総入れ歯のメリットのイメージ

義歯は見た目や機能を補うための装置であると同時に、日常生活の質を大きく支える存在でもあります。特に総入れ歯には、噛む力の回復だけでなく、表情や発音の改善といった多くの利点があります。

ここでは、総入れ歯を使用することで得られる代表的なメリットを紹介します。

噛む力と発音が回復する

総入れ歯を装着することで、食べ物をしっかりと噛めるようになり、咀嚼機能が向上します。また、前歯の隙間が埋まることで、発音が明瞭になり、話す際の不快感も減少するでしょう。

顔の輪郭を整えられる

歯や顎の骨が失われると、頬や口元がくぼみ、顔全体が老けた印象になることがあります。総入れ歯を装着すると、失われた歯のボリュームを補うことで口元のハリが戻り、顔の輪郭が整うことがあります。結果として、若々しい印象を取り戻せるかもしれません。

審美性を重視する人にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

外科的な処置が不要

総入れ歯の最大の利点のひとつは、外科的な手術を必要としないことです。インプラントのように骨に固定する治療では、骨との結合を待つ治癒期間も必要で、術後のケアも求められます。

一方で、総入れ歯は患者さまのあごの形に合わせて精密に作製され、装着するだけで使用可能です。身体的な負担が少ないため、高齢の方や持病のある方でも安心して選択できるでしょう。

メンテナンスや修理がしやすい

総入れ歯は取り外しができるため、自宅でのケアがしやすく、清潔な状態を保ちやすい点も大きな利点です。毎日のブラッシングや洗浄液によるお手入れを丁寧に行うことで、長期的に快適に使用できます。

また、破損や不具合が生じた場合でも、歯科医院で調整・修理がしやすく、迅速な対応が可能です。使い方やお手入れ次第で寿命を延ばすことができるのも、総入れ歯ならではのメリットといえるでしょう。

一般的な総入れ歯のデメリット

総入れ歯のデメリットイメージ

総入れ歯には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。

違和感や痛みが出ることがある

総入れ歯は口腔内の広い範囲をカバーするため、装着当初は違和感を覚えることがあります。異物感や歯ぐきへの圧迫感があり、慣れるまで数週間かかることもあるかもしれません。

また、入れ歯が歯ぐきにしっかり合っていない場合や、噛み合わせがずれている場合には、口内に痛みや傷が生じることがあります。こうした不快感は、歯科医院で調整を重ねることで軽減できますが、慣れるまでにはある程度の時間が必要です。

発音や食事に慣れが必要

総入れ歯を装着した直後は、舌の動きや口の中の感覚が変わるため、発音がしにくく感じることがあります。特に、サ行やタ行などの音が聞き取りにくくなることがあり、会話がスムーズにできないと感じる方もいます。また、食べ物の温度や硬さを感じにくくなることもあり、食事の感覚が変わったと感じるケースもあるかもしれません。

定期的な調整や作り直しが必要

総入れ歯は一度作れば終わりではありません。時間が経つにつれて顎の骨が痩せたり、入れ歯が摩耗したりすることで、次第に合わなくなっていくことがあります。そのため、定期的なチェックと調整が欠かせません。

さらに、長期間同じ入れ歯を使い続けると、変形や破損が起こることもあります。特に5年以上使っている場合は、作り直しが必要になるケースが多いです。定期的に歯科医院で診てもらい、必要に応じて調整・修理・作り直しを行うことが、快適な使用を続けるためには欠かせません。

まとめ

お手入れした総入れ歯

総入れ歯は、歯をすべて失った方にとって、食事や会話、見た目の自然さを取り戻すための大切な治療手段です。保険診療と自費診療の両方に選択肢があり、素材や設計によってフィット感や見た目、費用が大きく異なるため、自分の希望や生活スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。

噛む力の回復や発音の改善、顔の輪郭を整える効果がある一方で、慣れるまでに違和感があったり、調整が必要になったりすることもあります。

総入れ歯は、ただ失った歯を補うためのものではなく、患者さんの生活の質を大きく左右する存在です。信頼できる歯科医師とじっくり相談し、自分に合った入れ歯を選びましょう。

総入れ歯を検討されている方は、仙台から通える歯医者「佐藤歯科・矯正歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、患者さんの中の一人ではなく、「唯一無二」の一人として向き合うことを意識して診療にあたっています。歯周病、虫歯でお悩みの方、口元が老けてしまっている方、インプラント以外の治療法を検討されている方、通常の入れ歯が嫌な方、噛み合わせが悪化している方、若くして歯を失ってしまった方、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますのでぜひご覧ください。

佐藤 孝仁

■この記事の監修者

佐藤 孝仁
経歴
  • 平成23年3月 昭和大学歯学部 卒業
  • 平成23年4月 東北大学病院総合診療科 研修
  • 平成24年4月 医療法人社団秀峰会稲葉歯科医院 勤務
資格・所属学会・団体
  • 日本顎咬合学会 認定医
  • IPSG包括歯科医療研究会 理事
  • 昭和大学歯学部 歯科医学生賞 受賞
  • 第36回日本顎咬合学会 学術大会・総会 ポスター発表優秀賞 受賞
  • 第37回日本顎咬合学会 学術大会・総会 ポスター発表最優秀賞 受賞
  • IPSG包括歯科医療研究会 各種講演
  • 震災チャリティーのための研修 主催講演
  • 他歯科医療の研究会 ゲスト依頼講演
  • 日本顎咬合学会 講演発表 など多数
  • IFOCS 国際機能矯正臨床研究会 GRADE2

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