1〜3本という少ない歯しか残らない場合、ドイツ式入れ歯治療である“レジリエンツテレスコープ”がとても有効な治療です。
今まで入れ歯をされてきた方でも「それって、どんな入れ歯?」と感じるかと思います。初めての入れ歯を考えている方もいらっしゃるかと思いますので、まずは入れ歯について少し簡単な説明をしながら、レジリエンツテレスコープについて詳しくお伝えしていきます。
入れ歯には保険と自費がある
入れ歯治療を受けようとすると、大きく分けて2つの種類があります。それは保険治療と自費治療です。
・保険治療: 日本のどこの歯科医院で治療をしても同じような治療が提供できるようにとつくられた制度です。そのため、治療ができる範囲や内容などが決まっています。歯科医院での技術的な差はほぼ出てきません。
・自費治療: その歯科医院の顔みたいなものです。歯科医院ごとに治療内容の質や費用など全て異なります。治療の範囲や方法が決まっている保険治療とは異なり、技術的な差が出る治療となります。
なお、佐藤歯科矯正歯科医院では入れ歯治療と子ども矯正治療を主に行っています。
入れ歯には大きく分けて部分入れ歯と総入れ歯の2種類
歯の残り方によって入れ歯の種類が異なります。
・部分入れ歯: 1本でも歯が残っている場合に用いられる入れ歯です
・総入れ歯: 全く歯がなくなってしまった場合に用いる入れ歯です
基本的にこの2種類を用いて、患者さまのお口の中の状態に合わせて治療を選択していきます。
佐藤歯科矯正歯科医院の入れ歯治療
佐藤歯科矯正歯科医院には、入れ歯でお悩みの患者さまが県内外問わずいらっしゃいます。
その患者さまの中で、入れ歯に関する多いお悩みは、
・今までの入れ歯だと噛めない、外れる
・入れ歯をしていてだんだん噛み合わせが悪くなってきた
・保険の入れ歯を何度も作り直しているのにぜんぜん合わない
・できるだけ長持ちする入れ歯治療をしたい
・インプラントは怖いから入れ歯で治療したい
・入れ歯の金具が見えるのは嫌だ
・重い歯周病でどうしたらいいかわからない
・若いけれど入れ歯にしたい
などです。
もちろんお悩みは人それぞれ違います。他にも異なるお悩みを持っている方もいらっしゃるかと思います。入れ歯でお悩みの患者さまに、佐藤歯科矯正歯科医院では以下のような入れ歯をご提供させていただいています。
・部分入れ歯: ドイツ式入れ歯治療(テレスコープシステム)
・総入れ歯: 上下顎同時印象を用いたシュトラック義歯(総入れ歯)
1〜3本しか歯が残っていない入れ歯治療について
1〜3本の歯が残っていながら治療をするには、佐藤歯科矯正歯科医院ではドイツ式入れ歯(テレスコープシステム)を用います。
ドイツ式入れ歯治療には歯の残り方により基本的に3つのドイツ式入れ歯(コーヌステレスコープ、リーゲルテレスコープ、レジリエンツテレスコープ)から治療方法を選択します。
・コーヌステレスコープ: 基本的に4本以上のしっかりとした歯が残っている場合に用いる部分入れ歯で、“はめ込み式”の部分入れ歯です。
・リーゲルテレスコープ: 基本的には4本以上の歯が残っている場合に用いる部分入れ歯です。“はめ込み式”と“レバー式”の部分入れ歯があります。
・レジリエンツテレスコープ: 基本的に1〜3本という少ない歯の場合に用いられる部分入れ歯です。形は総入れ歯と同じような形になっている“はめ込み式”の部分入れ歯です。
つまり、1〜3本しか歯が残っていない場合はドイツ式入れ歯治療のレジリエンツテレスコープを選択します。
ドイツ式入れ歯の種類: レジリエンツテレスコープはどうなっているのか?
レジリエンツテレスコープとは、基本的に歯がなくても吸着する総入れ歯の形をしています。
上下総入れ歯
※吸着する総入れ歯についてはこちらをご覧ください。
そして、残っている1〜3本の歯に内冠という金属をかぶせ、入れ歯の内側には外冠というキャップが埋め込まれています。そのため歯の部分は“はめ込み式”となっております。歯にかぶせる内冠という金属は歯に固定します。
歯に金属(内冠)をかぶせる
その上からドイツ式入れ歯レジリエンツテレスコープをはめ込んでいきます。
先ほどの金属をかぶせた歯に入れ歯を装着
このようなドイツ式入れ歯にすることで、歯がなくても吸着する総入れ歯という性質を持ちながら、1〜3本残っている歯を“はめ込み式”にすることでより安定した部分入れ歯になります。
レジリエンツテレスコープの最大の利点
ドイツ式入れ歯レジリエンツテレスコープの最大の利点はなんといっても“修理をしながら半永久的に使うことができる”という点ではないでしょうか。1〜3本しか歯が残らない方ですと、将来的にまた歯を失ってしまう可能性がどうしてもあります。
通常の入れ歯では歯を失ったらまた入れ歯を作り直すというのが一般的です。ドイツ式入れ歯レジリエンツテレスコープは残っていた歯を失い全く歯がなくなったとしても総入れ歯としてお使いいただけるため、将来を見据えた治療といえるでしょう。
レジリエンツテレスコープの他の大きな利点
・少ない歯だからできる優れた見た目(審美的な見た目)
歯の本数が少ないことで総入れ歯のような形の入れ歯にすることができます。そのため、一から歯並びを綺麗に作ることが出来るのはもちろんのこと、シワのよりやすい口元に張りをもたせることができるため、見た目にも若々しくすることができます。
・できるだけ歯を抜かずにできる
1〜3本しか歯が残らない場合、歯科医院によっては「全て抜いて総入れ歯にした方がよく噛めますよ」と説明されることがあると、相談にいらした患者さんからよく伺います。確かに、クラスプという金具やプラスチックで支えるタイプの部分入れ歯では安定が悪く噛みにくいため、総入れ歯にした方がいいと思うかもしれません。
ドイツ式入れ歯治療の場合は1〜3本という少ない歯でもレジリエンツテレスコープを用いればきちんと噛める部分入れ歯にすることができ、できるだけ歯を残した治療を行うことができますのでご安心ください。
・夜寝る時も取り外さないでつけたまま
多くの歯科医院では「夜寝る時は入れ歯を外してください」と説明を受けるかもしれません。それは入れ歯を支えている歯に負担がかかりやすい設計になっているためです。ドイツ式入れ歯治療やきちんと設計されている入れ歯の場合は、夜寝る時に装着していても問題ありません。
そのため、入れ歯を外すのは朝と夜に歯を磨くときだけになります。お友達と旅行する際に入れ歯だとばれてしまうかもしれない、と心配する必要がなくなったと多くの患者さんに喜んでいただいております。
まとめ
今回はドイツ式入れ歯の少ない歯で出来るレジリエンツテレスコープについてお話ししました。歯の本数が少なくなっていても、これからはしっかりとした治療を選んでいきたい。
将来を見据えた治療をこれからはしていきたい。色々と悩まれていることが多くあるかと思います。少しでもそういった方のお役に立てる情報になれば幸いです。
佐藤歯科矯正歯科医院では入れ歯の無料相談を行っており、どのような治療が最適であるかを1時間程度の時間を使いながらお話しさせていただきますので、お気軽にご相談ください。